予防歯科の重要性
健康な人がより健康になるように
健康は人生を支える大切な資源です。その健康で人生を思いっきり楽しんでほしいです。
そのために、お口の調子が悪くなってから来院してもらうのではなく、むし歯や歯周病が発生させないために通っていただく歯科医院になる必要があります。つまり健康な方がより健康になるために通院していただきたいです。
「お口の中に困りごとが何もないこと」それが予防の効果です。実感がないのですが、「何もないから、何もないように歯科医院に通うこと」が大切です。
再発防止に
また、一度むし歯、歯周病にかかってしまった方は、むし歯、歯周病は感染症でもあるので、再発防止が必要です。
当院では、開業当初より予防歯科診療に力を入れ、出来るだけ定期的に歯や歯ぐきの検診やクリーニングに通ってきていただけるような関わりをしています。
毎日、歯磨きをしっかりしていても、必ず磨き残しは発生します。自分では丁寧に磨いているつもりでも、歯間や歯ブラシの届きにくい部分には歯垢が残り、次第にそれらは塊となり細菌が繁殖し歯垢(プラーク)となっていきます。このプラークこそが、むし歯や歯周病を進行させる最大の敵です。そして、プラークはハミガキでは落としきることができません。
数ヶ月に一度、歯の定期検診と共に、徹底したプラークの除去、歯周ポケットの測定などを行い、予防と早期発見・早期治療に努めています。
さくら歯科の予防
セルフケアの確立が大切と考えます
「自分の健康は自分で守ること」が確立できることがゴールと考えています。そのためには正しい知識が不可欠です。
一例ですが、
・むし歯予防で効果があるのは、フッ素の使用とシーラントです。
・むし歯の治療をしても、生活習慣が変わらなければ1年以内にむし歯にかかる確率は約90%です。
時代によって、科学的な正しさは変わります。その時々の「正しい」をお伝えしたいと考えております。正しい知識で予防の行動をとっていただくことをお願いしています。是非、さくら歯科の定期健診をご利用ください。
むし歯も歯周病も生活習慣病の側面をもっています
そのため、全員に同じ予防方法を提案するのではなく、生活背景を考慮したアドバイスが必要です。
当院では、世間話の中で自然と予防に興味を持っていただけるような話をしています。運動部に所属している場合には、スポーツドリンクを頻回に飲むことのリスクについて、小さなお子様がいる方には、身近な食べ物に入っている砂糖について、中高年の方には、全身と糖尿病の関連についてなど、一人一人の生活にあった話をすることで、口腔の健康に興味をもって、抵抗なく受け入れてくださるようにしています。
パウダーを使ったプロフェショナルケア
日常の生活であてはまるものはありませんか?
- 毎日、お茶、紅茶を飲む
- コーヒーが好き
- お酒を飲むなら赤ワイン
- フロス、歯間ブラシを使用していない
- 喫煙している
- 歯磨き粉を使用しているのに、歯の着色汚れが気になる
- 磨き残しがあると感じている
- チョコレートが好き
- 歯をきれいにしたい
ステイン(歯の着色)にはパウダーメインテナンスがお勧めです
・人と会う用事がある
・パーティーに
・デートの前に
・入学式、入社式で
・卒業式も
・キレイな口元で
歯科医院でしか出来ない特別なクリーニング
ステップ1
お口の中のチェック
お口の状況によって、歯石・歯垢除去が先になる場合もございます。
ステップ2
パウダーを使ったプロフェッショナル・ケア
やわらかいパウダーを使用しているため、歯の表面を傷つけず滑らかに仕上がります。ほのかな甘みでリラックスできます。
頑固な着色の場合はクリーニングの後に仕上げの研磨をします。
完了
歯に自然なツヤがよみがえります。
かなりキレイにはなりますが、完全な着色除去はお約束が出来ません。
定期的な歯面清掃で着色はつきづらくなります。
ご自宅でのケアは、効果を高め、持続させます。(詳しくは歯科衛生士にご相談ください。)
新時代の虫歯予防
「CAMBRA(キャンブラ)」
- ・歯磨きをしているのに虫歯になる…
- ・虫歯になりやすいから治療を繰り返すのは仕方がない…
お口の環境は人それぞれ異なります。虫歯になる原因も人それぞれ異なります。虫歯のリスクが高い人では虫歯の治療をしても1年後にまた虫歯ができる可能性が高いといえます。
CAMBRAは、Caries Management by Risk Assessment (リスク評価に基づく虫歯の管理)といわれるもので、科学的根拠を元に行います。一人ひとりのお口の虫歯に対するリスクを知り、その人に合ったやるべき予防方法を導きます。
こだわりの予防器具
①ダイアグノデントペン
カリエス(虫歯)検出率90%という高い確率で発見することができます。 視診やX線で発見できないようなカリエスも診断結果に基づき、適切な治療計画を立てる事が可能です。
初診とX線とダイアグノデントペンで
より確実な診断を
歯肉縁上のカリエス(虫歯)を
数値で管理
プローブから出たレーザー光は、測定しにくい隣接面や小窩裂溝部のカリエスの歯面から約2mmの深度まで到達し、カリエスのもつ特性である蛍光反射を読み取り、数値化します。
定期的に使用することでカリエスの進行状態を把握し管理することが可能です。
(株)モリタ:カタログより
②多項目・短時間唾液検査システム
Salivary Multi Test
(SMT/エスエムティー)
当院では、唾液検査でお口の中の状態を科学的に把握して、生活習慣やオーラルケアに関するアドバイスを行っています。検査によって、より一人ひとりに合ったケアができるようになります。
検査システムの結果シートです。このシートでは、歯の健康に関する項目、歯茎の健康に関する項目、口腔清潔度に関する項目の結果が図式化されていますので、自分の口の中の状態がひと目でわかります。
唾液検査の結果シートでわかること
それでは、各検査項目の意味と健康な口内環境のために知っておきたいポイントをご説明します。
歯の健康に関する項目
- むし歯菌
むし歯菌が多いと、歯の表面に歯垢(プラーク)が付着しやすく、歯の健康を損なうことが知られています。
- 酸性度(口腔内のpH)
唾液の酸性度が高い(唾液のpHが低い)と、口腔内の環境は酸性になり、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。※pHとは、酸・アルカリの度合いを示した数値です。
- 緩衝能(かんしょうのう)
唾液にはむし歯菌や食物由来の酸を中和する機能(緩衝能)がありますが、その働きが弱いと、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。
歯茎の健康に関する項目
- 白血球
歯と歯茎の境目(歯周ポケット)で細菌や異物が増加すると、生体の防御作用により唾液中の白血球が増加することが知られています。
- タンパク質
口腔内の細菌や、歯と歯茎の間にある歯垢(プラーク)の影響により、唾液中のタンパク質が多くなることが知られています。
口腔清潔度に関する項目
- アンモニア
口腔内の細菌数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなることが知られており、口臭等の原因になるといわれています。
唾液検査で最適なオーラルケアを
むし歯や歯周病のなりやすさは人によって違います。ですから、予防としての最適なオーラルケアの方法も、一人ひとりに合った方法を選ぶ必要があるのです。
唾液検査の結果を基に、自分に合った方法を歯科医師からアドバイスを受け、毎日のセルフケアに生かして下さい。
③Cariscreen(カリスクリーン)
むし歯に特化した検査法
リスク評価に基づくむし歯の管理 CAMBRAキャンブラ
Caries Management by Risk Assesment
- CAMBRAキャンブラの特徴
- お口の中の原因となる細菌の活動性をたった1分で把握することができる
- 患者のお口の中に合わせた予防方法を提案することができる
- 今何をすれば良いのかを知ることができ、すぐに実践できる
現在、CAMBRAキャンブラは全米65の歯科大学のうち40校で採用されています。
当院では、セルフケアの処方箋をお出ししています。
一人ひとりのお口の状態に合わせたあなただけのセルフケアをお勧めしています。お気軽にご相談ください。