2015.04.15
カテゴリ:さくら歯科通信
杉並区下井草の顕微鏡歯科・予防歯科・未来型歯科:さくら歯科の吉村です。
今回は、フッ素の種類と使い方について(2):家庭用に使用できるフッ素(ホーム・ケア)についてお話します。
家庭用に使用できるフッ素は低濃度フッ素で、歯科医院で使用する高濃度フッ素とは役割が違います。
1.酸の産生の抑制
ばい菌のかたまりである歯垢(プラーク)に作用して、ばい菌の出す歯を溶かす物質(酸)を作りにくくする。
簡単に言うとむし歯になりにくくする作用があるということです。
2.再石灰化の促進
「脱灰(だっかい)」=「歯が溶ける(むし歯、酸蝕症)」=「歯のミネラルが溶けだす」ですが、失われた歯のミネラル分を再び歯に取り込むことを再石灰化といいます。
簡単に言うと初期のむし歯を治す作用があるということです。
3. 高濃度フッ素の効果を助ける
前回のさくら歯科通信でお伝えしましたが、歯科医院で使用する高濃度のフッ素は、
歯の表面にフッ化カルシウムという結晶を作ります。そのフッ化カルシウムから、じわじわと1カ月以上フッ素が放出されます。低濃度のフッ素を毎日使用して、放出されたフッ素を補充します。
このように歯科医院で使用するフッ素と家庭で使用するフッ素には役割に違いがあるのです。
次回は、フッ素の種類と使い方について(3):実際に家庭用に使用できるフッ素(ホーム・ケア)について、をお伝えします。