実はアスリートの方って虫歯になりやすいんです。
不思議に思いますよね。
実は運動中は口で呼吸をするのでお口の中がカラカラに乾きます。
唾液は本来虫歯になりかかった歯を修復してくれる再石灰化作用があり、唾液が乾いてしまうとこの作用が働きにくくなるため虫歯のリスクが高くなってしまうんです。
部活、スポーツクラブ
においても同じ事
なので部活で頑張ってるお子さん、学生さん、保護者や指導者、スポーツを趣味で楽しんでる方にぜひ知って頂きたいです。他の原因として挙げられるのが、疲れと空腹で糖分を取りすぎ、練習で疲れてヘトヘトになると就寝前の歯磨きがおろそかになりやすい、練習が忙しく、歯科にかかるのが後回しに、スポーツドリンクの酸が歯を溶かしてしまうなどがあります。
この歯を溶かしてしまうというのは、スポーツドリンクは水分、ミネラル、エネルギーを素早く補給できるアスリートにとって必要不可欠になってます。
ただし、歯科の立場から言わせていただくと、歯の健康にとってはリスクが高いです。
なぜか?それはエネルギーのために必要な糖分が入っているからです。お口の中の虫歯菌にエサをやることになり虫歯のリスクが上がってしまいます。
これだけでなくスポーツドリンクに含まれる酸。歯が酸に触れると化学反応を起こして溶けます。スポーツドリンクを練習中に繰り返し飲むことによって、歯は酸に頻繁に触れ、なおかつ口の中が乾いて唾液で洗い流されないために、お口に酸が長くとどまり、歯を溶かしてしまうのです。
虫歯の対策
なので部活やランニング、ジムでのトレーニングなどの普段の練習には、スポーツドリンクの他にお水やお茶を取り入れる事をおすすめします。
特に小中学生の場合、生えたての永久歯はまだ軟らかく酸に弱いので、指導者や保護者の方にぜひ留意いただきたいです。
スポーツドリンクを飲むときは水を用意しておき、飲んだあとに水を少量含んで、お口の中に行きわたらせるように飲むとよいでしょう。
酸の影響を減らせるうえ、糖でお口がねばつかないので気持ちよく練習が出来ると思います。
そのほかの症状
その他にもアスリートは歯ぐきが腫れやすいこれは体力ギリギリまでトレーニングを積むと体はトレーニングで傷んだ組織の修復で手いっぱい。そのため免疫力が低下しやすく、細菌への抵抗力が弱まる可能性が指摘されています。つまり、歯周病菌から攻撃されると歯ぐきが腫れやすい面があるからです。
このようにリスクが高く予防が重要になってきます。疲れ果てて帰り、ご飯を終えると歯磨きせずに寝てしまう、ついつい甘いものに手がいっていませんか?普段の生活を振り返り、歯磨きをしっかりする、フッ素が入った歯磨き粉を使う、歯磨き後のうがいはおちょこ半分の水で1回だけ、フッ素が口に残るように、半年に一度は歯科に通う、少しずつでもいいので始めて歯を大切にしてスポーツを楽しんで下さい!