東京都杉並区下井草2-40-13 海野ビル2F

西武新宿線「下井草駅」南口出口前 徒歩1分

03-3399-2100

口腔機能低下症

2019.05.23 カテゴリ:さくら歯科通信

口腔衛生管理および口腔機能管理に積極的に介入することで、高齢者の豊かな食生活と健康維持を実現していきます。
具体的には高齢者(65歳以上)の口腔機能低下(口腔衛生状態不良、口腔乾燥、咬合力低下、舌・口唇運動機能低下、低舌圧、咀嚼機能低下、嚥下機能低下)について診査、診断をして、その機能管理をすることが目的になります。

チェックリスト

・口腔衛生状態不良 舌苔の付着程度 50%以上
・口腔乾燥 口腔粘膜湿潤度 27 未満 唾液量 2g/2 分以下
・咬合力低下 咬合力検査 200 N 未満 残存歯数 20 本未満
・舌口唇運動機能低下 オーラルディアドコキネシス どれか 1 つでも, 6 回/秒未満/pa/ 回/秒 /ta/ 回/秒 /ka/ 回/秒
・低舌圧 舌圧検査 30kPa 未満
・ 咀嚼機能低下 咀嚼能力検査 100mg/dL 未満 咀嚼能力スコア法 スコア 0,1,2
・嚥下機能低下 嚥下スクリーニング検査(EAT-10)

該当項目が3項目以上で「口腔機能低下症」と診断する。

口腔機能低下症 (オーラル・フレイル、サルコペニアの一種)

加齢だけでなく,疾患や障害など様々な要因によって,口腔の機能が複合的に低下している疾患。放置しておくと咀嚼機能不全,摂食嚥下障害となって全身的な健康を損なうといわれています。
特に高齢者においては,う蝕や歯周病,義歯不適合な どの口腔の要因に加えて,加齢や全身疾患によっても口腔機能が低下しやすく,また,低栄養や廃用,薬剤の副作 用等によっても修飾されて複雑な病態を呈することが多いので、個々の高齢者の生活環境や全身状態を見 据えて口腔機能を適切に管理する必要があります。
当医院では、口腔機能低下症に関して、様々な取り組みを始めております。気になる症状がございましたら、お気軽にお問合せください。もちろん、通院中の方々にも積極的に、声をかけさせていただきます。

※参考 日本老年歯科医学会 ホームページ