早いもので、今年も残すところあと1ヶ月となりました。
12月のさくら歯科通信では、顎関節症についてお話します。
突然ですが、みなさんはこのような習慣はありませんか?
・よく頬杖をつく
・猫背気味である
・気がつくと上下の歯がくっついている
・最近スマホを見る時間が増えた
・歯ぎしり・食いしばりの癖がある
日常の生活習慣が、気付かないうちに顎関節症のリスクになっていることがあります。
顎関節はどこ?どんな構造?
顎関節は上顎骨のくぼみと下顎骨の先端にある関節です。靭帯(関節包)で支えられていて、隙間をクッションとなる組織(関節円板)と液体(骨液)が満たしています。そしてそれを筋肉(咀嚼筋)が覆っています。この関節円板が横にずれた状態が顎関節症です。
どんな症状?
①口を開けた時に「カクッ」「コキッ」と音がする
②口を開けた時や嚙み締めた時に痛みがある
③口を開けようとしても顎が動かない
これらのうち一つでも当てはまる場合、顎関節症と言えますが、それぞれ重症度は違います。
①の音がするだけなら、一番軽度の症状ですので特に治療の必要はありません。ただし、②、③のように「痛みがある」「口が開かない」といった症状が出始めたら、できるだけ早く歯科を受診してください。(遅くとも1週間以内)
変えられるものから
変えていきましょう!
意識して変えることが可能な要因の一つが、スマートフォンです。顎関節に悪い姿勢(前傾姿勢や猫背)が長時間続くのは顎関節症の大きなリスクとなります。
見るときの姿勢の改善や、15~30分ごとの休憩、首や肩のストレッチなども効果的です。
迷ったら歯医者さんへ!
自己判断は危険です。当院では睡眠中に装着するマウスピースなども作製できますので、お気軽にお問い合わせください。
今年もさくら歯科通信を読んでいただき誠にありがとうございました。
来年も宜しくお願い致します。よいお年をお迎えください。
nico2023 10月号より引用