コロナ禍が歯に与えた影響
リモートワークやおうち時間の増加により突然生活が変わったので、生活リズムが乱れストレスが増えた方も多いのでしょう。
解析の結果、直近一ヶ月で経験した歯の痛みに最も影響を与えていたのは精神的ストレスでした。
可能性として考えられるのがストレスの急激な増加による『免疫力の低下』です。
免疫の低下によって今まで体の免疫機能で抑えこんでいた歯周病の炎症が悪化したり、親知らずが急に痛み出すということにつながるということが分かっています。
疲れた時に歯が痛むというのも免疫機能の低下が関係していると言うことにつながります。
自分の歯が多いとうつの防止につながる!
コロナ禍の研究で明らかになったのが、『健康な歯が鬱を予防できる』ということです。
自分の歯が10本残っていると抗うつ剤の処方を受けて症状が改善するのと同等の効果に匹敵すると言われています。
歯が一本多い毎にうつ症状得点が0.15点減少するという研究結果から、うつ症状を予防できる可能性があるということです。
いずれにしても歯は笑顔でおしゃべりしたり、会食したり,朗やかに過ごすためには欠かせない器官です。歯を残すことがうつ予防になるのは、こうした歯の役割がとても大きいからだと思います。
予防は歯の為だけじゃない!
からだにもいいですがメンタルヘルスにとっても重要ということを知っていただきたいです。
そのためにはまず出来てしまったむし歯を放置しない事です。
痛みは日常生活に支障をきたします。普段から自宅で予防やケアを心がけることはもちろん、むし歯や歯周病が悪化しないよう定期健診でお越しいただき、必要な治療や予防管理を受けることが大切です。
コロナ禍で心折れずに乗り切るためにも歯を大切にしてつらい時期を乗り越えましょう!
参照資料 nico 2022 2月号