2022.06.07
カテゴリ:お知らせ, さくら歯科通信
訪問診療について
歯科では加齢や病気で歯科医院に通えなくなってしまった方のために「訪問診療」を行っています。厚生労働省によれば要介護(要支援)認定を受けている方は約650万人いると報告されていますが、歯科受診率は75~79歳をピークに急激に減少しており、お口に問題を抱えているのに適切な治療を受けられない方が数百万人はいると考えられています。
通院が困難で歯科治療を受けられずにお悩みをお持ちの方がいましたらぜひ歯科の訪問診療に頼ってください。
訪問診療は保険適応になります
訪問診療にお伺いできる範囲は半径16㎞以内となっておりますが保険適応で治療が受けられます。ご家族やケアマネージャーからの依頼を受け、主治医やケアマネージャーと患者さんの情報を共有し連携しながら歯科医師や歯科衛生士がお伺いします。
設備や環境の違いはありますが、受けられる治療の種類は、歯科医院とほぼ変わりません。治療以外にも歯科衛生による「専門的口腔ケア」も受けられますので、残っている歯とともに、お口の粘膜や舌、入れ歯などすみずみまで清掃させていただきます。
また動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病などの全身の病気に関連する歯周病治療も行いますので、嚥性肺炎のリスク減少にもつながります。口腔ケアは刺激を受けることによるお口の機能のリハビリ効果や認知機能の改善も報告されています。
詳しくは直接ご相談ください
かかりつけ歯科医院がありましたらぜひそちらにご相談ください。
かかりつけがない場合は、ケアマネージャーや地域包括センターにご相談してください。
参考文献:2021年nico.8月号