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【親知らずが痛い】原因と対応方法

2018.09.23 カテゴリ:さくら歯科通信, ブログ

杉並区下井草の顕微鏡歯科・予防歯科・未来型歯科:さくら歯科の吉村です。

体調が悪くなると痛みを繰り返したり、急に痛みが出てきたり、やっかいな親知らずのトラブルで痛みを取り上げてみました。
参考にしてください。

親知らずが痛い場合の原因ですが、

1.親知らずが歯茎を押し破る時の痛み。
2.親知らずが生えてきた歯と歯茎の周りに感染している。
3.親知らずがむし歯になっていたい。
4.生えてきた親知らずが、反対側の歯茎、頬を噛む。
5.親知らずと隣の歯との間に食べ物が詰まっていたい。

が大きく上げられます。一つ一つを詳しくご説明していきます。

1.親知らずが歯茎を押し破る時の痛み。
親知らずが生えてくるとき、歯茎が裂けるように生えてきます。痛みとしては、何となく痛いことがある。というのが多いと感じています。かみ合わせによっては、このまま様子をみてもよい場合もありますが、抜歯をお勧めすることもあります。歯茎を切り取る処置(歯肉弁切除)をして生えやすく、周囲を磨きやすくする場合もあります。

2.親知らずが生えてきた歯と歯茎の周りに感染している。
痛いとしては強い痛みがある場合もありますが痛くて、痛くて眠れない・。という痛みは少ないと思います。以前に、体調がわすぐれない時、腫れた、痛んだを繰り返していることが多いです。原因は細菌感染です。細菌を減らす治療(洗い流す、消毒薬を使う、抗生剤を使用する)が有効です。何もしなくても痛いときには、外科的な処置を避けることも場合によっては必要です。

3.親知らずがむし歯になっていたい。
痛みとしては冷たいもの、温かいものにしみるから眠れないぐらい痛いまで幅があります。痛い時は痛み止めを飲んでも効きません。治療方法は、薬を詰める、神経をとる、抜歯をする、痛み止めを飲む、のいずれかになります。手前の歯がむし歯になって痛みを訴える場合もあります。

4.生えてきた親知らずが、反対側の歯茎、頬を噛む。
咬むと痛い、咬めないという方がほとんどですが、まれに眠れないという方もいらっしゃいます。方法は、痛む反対側を抜歯する、親知らずを上下とも抜歯する。咬んであたらないように歯を削って調整する。ほとんど適応ではないのですが、あたっている歯茎を切り取るという方法があります。

5.親知らずと隣の歯との間に食べ物が詰まっていたい。
食事の度に痛くなるのが特徴です。手前の歯との微妙な隙間に入り込み、咬み合わせる歯がそれを押し込んで、歯茎に炎症を起こします。痛いのは痛いけど我慢できないくらいになることは、ほとんどありません。
清潔にたもって様子をみるか、抜歯が有効です。

最後に、ご家庭でできる対応策は、
・冷やす:歯茎が炎症を起こしている場合、その腫れが顔にまで広がっている場合に有効です。
・痛み止めを飲む:歯痛に効果のある痛み止めを飲む。アレルギーにご注意ください。また、歯科医院では何が原因か分からなくなってしまうので、我慢できるのであれば、歯科医院に行く6,7時間前から飲まない方がいいと思います。(無理はなさらないでください。)
・やわらかいものを食べる。刺激物は控える:歯茎、頬を咬んで傷がついている場合は有効です。
・清潔にたもつ:うがいはしてください。

なるべく早く歯科医院で診察を受けてください。